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先例なき洗礼②

(前回からの続き)



そんで、次の瞬間に僕は気づきました。

さっきまで確かにあったはずの、首から下げてシャツの中に入っていた財布がなくなっていることに…。

やられた!あのおっさん!と思い、バスの出入り口に向かって、「おい、俺の財布!」ってスペイン語で怒鳴りました。でもさっきのデブのおっさんはもう煙のごとく消え、ターミナルの人混みの中へ…。僕も降りようとしたけれど、バスに乗ってくる人が多すぎて降りられない。おっさん以外に僕のことを押していたのは誰だかもはやわかりません。パニックになりそうになるのを必死で抑え、頭を働かせることに集中する…。
その場で犯人捜しはすぐにあきらめました。さっきのデブのおっさんを見つけたところで、おそらくは僕の財布は他の仲間が持っているだろうし、持ってなければ証拠はゼロ。もしおっさんを見つけてカッとなって下アゴ鉄拳制裁なんて加えたりしたら、それこそこちらの起こした暴力事件です。

というわけで、もう一回ゆっくり深呼吸。「たかがサイフ、たかがサイフ…」とゆっくり自分に言い聞かす。文無しでビジャモンテスに行くわけにもいかないので、とりあえずバスを降りてサンタクルス在住の仲間に電話をかけて助けてもらうことに。

とられた財布の中身は200ドルほど。今の日本の感覚でいうと1万6千円くらいで、そんなに大した金額じゃあないけれどもこちらで言えば僕の月収の半分以上なのです。普段はそんな大金絶対財布に入れないのですが、この日はたまたまお金を下したばかりだったのです。経済的損失!

おまけにIDも銀行のキャッシュカードまで取られたので、次の日に警察に行ったり銀行に行ったりといろんな面倒な手続きが必要でした…。

まあ、そんなことはどうでもいいんですが、なんといっても外国人だからといってナメられたこと、そしてそんなナメてかかってきた連中にみすみすやられてしまった自分に腹が立ちましたよ。あー!俺のばかやろー!

事件のあとは2日間、実に腹が立ちました。頭では「授業料だよ」とか、「怪我がなかったんだからラッキーさ」とか、「思い出の写真の詰まったカメラが盗られるよりは…」とか、いろいろと分かってはいるのですが、おさまるまでには時間がかかったのです。

そして今は落ち着いて、こうして文章にもできているわけなのです。それにしても盗られた瞬間、まったくなにも感じませんでしたよ。なんだかマジックにでもかけられたかのような気分です。マジシャンもスリも人を欺く芸術家。でもマジックに欺かれるのは愉快爽快。スリに欺かれるのは不愉快極まりなしなのです。



と、そんなこんなでまた一つ今まで経験したことのない出来事にあった、とある犯罪日和でした!

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プロフィール

やずる

Author:やずる
あ、どうも、ご来店ありがとうございます、やずるです。
2010年1月から南米・ボリビア在住の青年です。

ノリと気合とフィーリングだけで生きちゃってる直観系男子。

ポジティ部所属。最近はアクティ部にも入部希望中。
人と猫とその他の動物と酒とチョコレートが好き。

2012年1月までのボリビア生活を、つれづれなるままに更新します。

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